
向後崎(こうござき)燈台。大正時代に造られた。戦後、米軍と自衛隊が共同で警備所として運用した時期もあり、日本に返還後も1990年まで燈台として使われていた。


この日は朝から激しい雨。道のりは困難の一言。

そしてこの光景。赤いライトが定期的に点滅、今でも監視カメラが海を睨んでいるのだ。



「放射性電子管保管場所」の看板がまず目に飛び込んできた。

残留物は無いに等しい。無機質な空間。

そこに廃墟美を見つけるために

どしゃ降りの雨の中、やって来た。



物騒な時代を生き抜いた警備所。

今は元気なコウモリ達のねぐらだ。

壁の淡いグリーンが心を和ませてくれる。



トイレがこんなに美しいなんて。扉がついてないけど、そんなの問題じゃない。

さぁ、二階へ。

正多角形な部屋に到着だ。


一つ一つがなんとも味わい深い。

窓からの眺め。

数隻の船が出航してゆく。海は荒れ模様、お気を付けて。

緑の光は、近くにある現役の灯台だ。赤と緑が交互に光る。両方光るタイミングには、なかなか出会えない。

ここでミスをした。外階段を見つけたのに登らなかったのだ。強い雨のせいだろうか、無意識に勘違いをしたのだろうか。展望台が一番の見所なのに、なんということだ…。いつか、晴れた日に…。
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