和賀川水力発電所

日本屈指の廃墟美を誇ると言われる和賀川水力発電所。想像の遥か上をゆく衝撃に貫かれた。いや、衝撃を通り越して唖然となった。
川を渡るコースもあるようだが、吊り橋を渡るコースをチョイス。落ちたら流されはしないけど、多少の怪我はするだろう。
見上げる程に急な斜面を、木の幹や弦を掴み登り切った。油断すると転げ落ちる危険性もあった。道は険しかった。
なんだこれは。
衝撃的。言葉が出ない。
深過ぎて、底が見えない。
暗闇の底から悪魔が手招きをしている。
何mあるのか、ドキドキで感覚が麻痺状態だ。
これはサージタンクという超巨大タンクだった。ここから水を放出する勢いが、発電エネルギーとなる。
さらに地下につながる変則的な梯子を降りる。やはり、そこには悪魔がいた。

思わず身がすくむ。水を排出する巨大な二つの穴が目のように、こちらを見つめる。
今度はサージタンクか呼んでいる。
内部にも梯子があり、これまた悪魔のいる通路に繋がっていた。
ここから、そう遠くない場所に発電機室跡があるはず。僅かな情報を便りに急斜面を降りて行く。
やっと、着いたぁ~!建築美、構造美、そして廃墟美。そのどれもが存在する場所。
この円形の穴の底は深い。以前は発電機を設置していたのだろう。
ここはもはや神殿。白い壁に巨大な窓から差し込む光。神々しい。廃墟の神様いるよ。
天井は見事に曲線を描き、丁寧に作られている。この場所には落書きが見当たらない。神聖な場所なのだ。
自分がこの特別な場所にいることに、震えるほどの深い感動を覚えた。世の中にはまだまだ凄い廃墟が残ってるんだなって思った。今夜は興奮で眠れない。

Departure

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