小串硫黄鉱山

大正時代に硫黄が発見され、1973年の閉山まで続いた硫黄鉱山。この鉄塔が有名で、廃墟の枠を越えて多くの人々が訪れる。
気持ちのいい青空。夏季以外、車は通れないので長いこと歩く。

歩き疲れたら
景色を眺めよう
まさに風光明媚。登山家や家族連れも多く訪れるのも頷ける。ヤッホー。
鉄塔が見えてきた。
この辺りは毛無峠という。硫黄採掘に伴う森林伐採と亜硫酸ガスの発生で、一帯は地面むき出し状態だ。
登って見渡す。愛好家の間では「日本のマチュピチュ」とも呼ばれている。荒涼とした中に、鉱山に生きた人々の営みの跡がポツリポツリと見える。
一時は2000人以上が住んでおり、学校やマーケット、遊園地まであったというから驚きだ。
今は誰一人住んでいない。
トラック達が暇を持て余している。
円柱のシックナーだ。
坑道も幾つかあるが、全て塞がれていた。

登るのも一苦労。
朽ちゆくコンクリート、儚さを物語る。
この場所を訪れた時、映画「君の名は」が頭をよぎった。隕石の直撃により町が消滅し、住人500人以上が亡くなる話だ。理由は、後ほど…
大きな坑道。奥は塞がれているが、内側からの光景が美しい。
さらに急斜面をゆくと、象さんがいた。



パオーン。
発電所跡。お堂などもあり、人々の営みの跡は確かに存在していた。

小串鉱山には
悲しい過去がある
『小串物故者慰霊碑』
1937年。大規模な地滑りにより、死者245名、負傷者32名、埋没35棟、消失15棟という大惨事が起こったのだ。
当然、亡くなってしまった方々の中には、それぞれの生活があり、交流もあったあろう。
石碑の文字で伝わるのは史実のみ。アニメはリアルだ。「君の名は」で起こった町の消滅に近い出来事ではないか。
当時の人々の市井を思う。鎮魂を祈る。

Departure

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