恵那峡ロープウェイ

1968年に開業。木曽川(恵那峡)を跨いで、恵那峡ランド(遊園地)に往復していたロープウェイ。2000年に恵那峡ランドが閉鎖してしまい営業休止。その後、恵那峡ランドは2002年に恵那峡ワンダーランドとしてリニューアルしているが、ロープウェイに再稼働のお呼びがかかることはなかった。
案内に従い、山の斜面をゆく。リス(ワンダー君)の看板には「入園料800円+ロープウェイ往復600円」とある…。
レトロで丸いフォルムが可愛らしい。これは、別名「宇宙船ロープウェイ」。
奥多摩ロープウェイで感じた感動再び。ロープウェイ系の廃墟が大好きだ。日本で数ヵ所しか知らないが、全部行きたい。それくらい好きだ。
シルバー号。1987年製。車両番号No2。
どうしてシルバー号なのだろう。木曽川を挟んだ対岸に相方はいるのかな。どんな名前なのかな。
アナウンス「只今から遊園地に向かいます。どなた様も、お気をつけてゴンドラに御乗車下さ~い。」
解錠されている!よし、乗るぞ♪
扉は開かなかった。ガラス越しに撮影。吊り手がたくさん、最大乗車人数は38人だ。
ロープウェイ廃墟には巨大滑車がつきもの。果たしてここにもあるのだろうか…。
シルバー号「後ろの小部屋を覗いてごらん♪」
係員の待機部屋を進むと…
あった‼漆黒の闇に異空間が現れた。奥に高さを記したものが見える。行ってみよう。
約5メートルか。数字以上に高さを感じる。この足場はゆらゆら揺れる。
梯子を降り、先程の足場であった巨大コンクリートを見上げる。調べたところ、このコンクリは平衡索重錘といい、ロープが緩まない役割を果たすそうだ。下の6に当たる。上のロープと協力して、ゴンドラのバランスを保ち、ゴンドラを運ぶ作業を行う。
そして、この巨大コンクリが1.2に当たる支索重錘だ。上のロープは電車でいう線路の役目で、ゴンドラを支えている。ロープの強度はゴンドラに1000人乗っても耐えると言われている。
梯子を登ってきた。下方に見える光が差し込むあの扉から入ってきた。ここは、時々コウモリが飛び交う。
あぁ、奥多摩ロープウェイと似た光景だ。
後の調べで、このロープ(約700m)の奥にシルバー号の相方がいることがわかった。ただ、恵那峡ワンダーランドの園内にあり、ゲームセンターの窓からチラッと見える程度。離れて20年、シルバー号の背中が哀愁を誘う。
そろそろ帰る時間だ。この駅舎に、子供たちの声はもう響かない。お客さんのワクワクを沢山乗せて、毎日何往復もがんばった宇宙船ロープウェイ。今は、ひっそりと自然に溶け込むように余生を送っていた。


Departure

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