プリンス平安

ホテルの廃墟。立派な大宴会場を併設し、地元企業の祝賀会や学校の同窓会、米寿、喜寿のお祝いなど、主に地元の人々の祝い事に使われていた。

正式名称は「赤平観光センター」
入り口からド派手に崩壊していた。翁もビックリしている。
この先には厨房や、応接間などがあった。その奥は屋根からペシャンコで完全に崩壊。北海道の冬は厳しいのだ。
人形「さぁさぁ、大宴会場に行きなさい。」
入り口へ戻り…ん!あの扉から何か覗いてる。なんかいる‼


シカの剥製‼何者かが、この際どい位置に設置していったようだ。
北海道の廃墟には剥製が多い。今となっては、物悲しい雰囲気を一層高めている。では、螺旋階段を登って大宴会場へ行こう。



わぁぁぁ…
予想の斜め上を飛び越してゆく光景が待っていた。
シャンデリアが元々どんな形だったのか想像も及ばない。「黒潮荘」を思い出した。重力により、いつかは終着駅に着くのだろうか。
巨大な扇子が途方に暮れている。そして、人はなぜ高所に椅子を掛けたがるのか。
まるでフェンシングのフルーレ(剣)のよう。

鍵盤はカチカチに固まっていた。今は静寂を奏でるばかり。
青を基調とした廃墟は珍しい。採光が限られているため全体的に暗い。深海にいる気持ちになった。
かつて確かにあった人々の営み。海底に沈む難破船のように息を殺している。そろそろ地上に戻ろうか。
帰り際。プリンス平安の顔とも言える櫓(やぐら)が夕日に照らされていた。満足だ。なかなか来られない北海道。毎日が興奮の連続だ。

Departure

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