桑島整形外科

財政破綻した町の個人病院。中のカレンダーから1995年までは開業していたと思われる。保存状態が比較的良く、手術室には無影灯が残っている。
RC造(鉄筋コンクリート)の三階建て。北海道の冬を越えるにはこれくらい必要だ。周辺の木造家屋は無残に朽ち果てていた。
診察室。当時はパソコンなど使わない。
レントゲン写真が妙にリアルだ。
廊下は内戦さながら。
1993年に発売のアクエリアスMax。オリンピック公式飲料だ。この頃の自販機は値段が100円と潔い。
レントゲン室。外科治療には欠かせない。
階段を登ろう。
壁のモルタルの剥がれ具合が、おどろおどろしい。物療棟って何だろう…。
リハビリ部屋だった。整備すればまだまだ使えそうだ。


当時は最新鋭であったはず。機器からプライドが感じられる。

それでは、手術室に行こう。

思わず声を上げた。無影灯まで残っている病院は数少ない。
無影灯(むえいとう)…手術などの際に、影を生じさせないように工夫された照明器具。数個のハロゲン電球と反射板を配置したもの。
そして、ここまで器具が残っていることに感動した。
当時のままに、まるで時が止まったようだ。
他の場所は戦場のように荒れていたのに、ここだけは清潔感すら感じる。廃墟の神様は荒廃からここを守ったんだ。

気持ちの良い屋上に立つ。病院の方々もこの風景で心を休めたに違いない。談笑しながら、世間話でもしたのだろう。
医療の現場は日々がドラマチックだろう医療系ドラマを一本見終わったような、そんな気持ちがした。

Departure

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