グリュック王国

1989年開園。園内は中世のドイツをモチーフとしたテーマパークとなっており、1992年にはシンボルとなる「ビュッゲブルグ城」が完成。城の中には会員制ホテル「シュロスホテル」が併設され、同時期に広大なテーマパーク「グリムの森」もオープンした。しかし、景気の悪化により入場者数は年々減少。2003年に休園、2007年に閉園が正式に発表された。
二階に降り立ち、ほの暗い廊下を進む。
「ロシア村」を彷彿させる。
次の部屋を開けた瞬間、ぶったまげた。



誰が仕組んだかわからないが、大したものだ。
この時点でボルテージはMAX。
バーで一杯、気持ちを落ち着かせる。
好天に恵まれ、陽光が降り注ぐ。ドイツのメルヘンを世に出したグリム兄弟の銅像が随所にある。
一階のロビー。お客さん(椅子)達がたくさん待たされている。でも、楽しそうだ。
二階から見えていたバーラウンジ。
ここの椅子たちは美脚揃い。
この城は五階建て(地下もある)で、探索にはかなりの時間を要した。大部分は客室でパンフを見ると67部屋(宮廷を思わせるバロック様式で、ひとつとして同じ部屋はなく、家具は全てイタリアからの特注品)。目移りしてしまうが、一番の見所はダントツで二階の大祝祭ホール‼では行こう。



紋章「ようこそ」
豪華バロック様式の大祝祭ホール。彫刻や絵画など、一面に芸術性の高い装飾が施されている。
ビュッケブルグ城はドイツに実在する城(700年の歴史)を忠実に再現したもの。歴代の城主の肖像画が飾られている。
この複雑な装飾が優れた音場効果を生みだすのだ。オーケストラや音楽家がレコード録音のため、このホールを使用したほどだ。
美しき窓。天井画(ドイツの画家たちにより一年間かけて、忠実に描かれた)はギリシャ神話をモチーフに、四季を壮大に表現していたらしいが、今は見られない。
ホールの外では、お客さん達が涼んでいる。ベランダからの眺めも乙。なかなか、気持ちを落ち着けることが出来ないよ。
往年は連日のようにお城のコンサートが開かれたと聞く。交響楽、ハーモニーのコーラスなど、ヨーロッパ中のアーティストによる生のクラシック音楽が奏でられた。お客さん達は静かに聞き惚れている。
あの脚立から何枚か写真を撮った。実はこの大ホールに入った時、感極まって涙腺が少し緩んだ。廃墟でここまで感化されたのは、あまり記憶にない。
この中央バルコニーから眺めてみよう。
今日の日は生涯忘れない。
社長室の窓から見えた園内の眺めだ。ここが日本なのを忘れそうになる。少し休憩したら、眼前に広がる広大なテーマパーク(グリムの森)に行こう。

続く

Departure

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