鉄壁山地下指令部壕

東京都八丈島。かつて日本のハワイとまで言われた楽園。飛行機で小一時間という便の良さもあり、連休などは今も観光客で賑わう。

八丈島には総延長60キロにも及ぶ巨大地下壕が眠っている。戦時中に八丈島を守備する第67旅団が地下の要塞化を進めたものだ。今回はその遺構を巡る。
※地下壕の臨場感がより伝わるよう、今回は人物の写真も数点加わります。
まずは八丈島の大動脈、大坂トンネル。そのすぐ横に、戦時中の砲台跡がある。地面が白くなっている場所に台座があり「九六式十五糎榴弾砲」 が設置されていた。
九六式十五糎榴弾砲 by靖国神社遊就館
直射砲なので、常に海岸の米軍上陸予想浜に砲台が向けられていたという。
中は入り組んだ壕であった。
もっと奥まで続いている場所もあったが、人為的に狭められており通行不能だ。
ここから、少し車で走った所に「人捨穴」と呼ばれる場所がある。
食糧難の時代、口減らしがあったという。
寂しい場所だ。この狭い空洞の先は、先程の壕に繋がっているらしい。
車を山中に停め
森の中を
探索する
所々に遺構がある。洞穴も複数あるが、塞がれていたり、行き止まりだったり…。
今回の目的は指令部壕への到達。当時の指揮官が策を練ったであろう本丸である。当たりをつけるための探索には、かなりの時間を要した。
漆黒の世界。
最大限の注意を払いつつ…潜る。
キツイキツイ言いながらも、嬉しそうな相棒の顔。自分だってそうだ。
これは銃眼と呼ばれるもの。
地下壕での戦闘の際に、この四角い穴から敵を狙撃するのだ。至るところにある。
ふ~~。堅牢なコンクリート遺構の真ん中で小休止。結構砂が靴に入ったなー。
この先、なんとお手洗いがあった。
浴槽らしきものも。思えば当然のこと。
生活感をすっかり忘れていた。
空気穴だろうか。漆黒の世界に射し込む光。あの穴、落ちたら大変だぞ。

ついに
 指令部室を発見!!
ズンズンズンズン…
なんじゃ、こりゃ~。
▲怪しい二人
この先には行けそうもない。
でも、本懐を遂げたので大満足だ。
いざ、地上界への帰還。
実際に八丈島は戦場になることはなかった。しかし、これらの地下壕はリアルな戦跡として、後世へ語り継がれてゆくだろう。
地下壕の空気は滞留していた。当時の人々の息遣いを肌で感じられた。懐かしい一夏の思い出となったが、今でも鮮明な記憶として残っている。

Departure

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