中城高原ホテル(前編)

1970年代に観光客誘致のために計画された大規模ホテル。展望棟やプール、遊園地や動物園を備えた巨大施設の予定だった。1975年頃に放置され、廃墟界における重鎮的な存在になったが、その歴史に幕を閉じる。
2019年6月より二億円かけて取り壊し作業が始まったのだ。これは全国ニュースにもなった。寂しいけど、廃墟とはそういうもの。
随所にグラフィティー。
奥までスーっと、長い通路がスーっと続く。
確信した。今日はやばい。
地下に降りると鬼がいた。
白壁がふっくらアーチを描く。廃墟の女王「マヤカン」のようだ。ん!?なんかいるぞ!


なんだ、これは…。
自由を奪われているようにも見える。
この絵たちが意味するものは何だろう。
まさに、謎解きゲームの世界。
地上に戻り廊下を進む。雨続きで、足場がぬかるむ。
この先、広いスペースに突き当たる。
※ちなみに「しゃらく」の文字は沖縄の廃墟の至る所にある。

何だか、アメリカの廃墟みたい。
外は雨が降ったり、止んだり。
役目を終えた廃墟の中で、新しい生命が誕生している。
放置された人工物の中で、自然は逞しい。でも、この営みは一旦リセットされる。ここは更地にされるんだよ。
植物の声は聞こえない。怒ってるのかも知れないし、笑ってるのかも知れない。
人の気配は一つもしない、静寂の世界。探索は始まったばかりだ。

続く



Departure

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