鶯花荘

1960年代に建てられ、2008年には廃墟としての言及が見られる。武骨な灰色の建物が山肌に残り、遠方からでもよく目立つ。
近くで見てもインパクト抜群。
ホテルの備品が地面に散らばっている。
ざわ…ざわざわ…
始まりはナイトロビー・オリオン。
鶯花荘の地下一階に位置する。
一階は広いフロント。
ここで目を引くのは…
天井だ。廃墟では常に先を読み、危機を察知する能力が求められる。
かすかに揺れるカーテン。
二階、三階の
客室をすっ飛ばし
四階の大宴会場。
ここは風が、吹き抜ける。
古老たちは何を思う。
パタパタと音を立てる白いカーテン。
なんだか吸い込まれそうだ。

さらに階段を
登ると…
突然、パッと広がるグラフィティーアート。
無機質な空間を今宵も彩る。
一枚目の全体写真からも見えた広い庭。
奥の円柱の螺旋階段が曲者だった。
アブナイ‼
さすがに渡れず、迂回して撮った写真だ。
20年前は浴衣を着たお客さんたちが、この螺旋階段を登り大浴場に向かったのだ。ここは朽ちるのが早い。
鶯花荘は立地、規模、見た目、いやが上にも目立つ。負の遺産ではなく、永らく一帯を牽引してきた勇として、高台から湯の山温泉郷を見下ろしているのだ。

Departure

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