1932年に作られた木造二階建て建築。正確には湊海軍病院の病棟施設の一部である。芽吹きの季節は建物全体が美しく蔦に覆われる。
一歩入ると…思わず、息を飲む光景。
元々病院ということもあり、静謐な空間が保たれている。
きっとベッドが並んでいたのだろう。
ここの残留物は、ほぼ撤去されている。
そんな中、わずかに残る面影。
エピレナート…てんかんに効く薬。
包丁がぶっ刺さっとる。
ここでは、けっこう有名なやつだ。
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二階へ
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行こう
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清潔感すら感じられる窓の木漏れ日。
なにかあるぞ!
それは椅子だった。
今日は天気がいいから、日向ぼっこをしているそうだ。
ここは、保存の動きもあったが、結局2021年までに解体が決まっているという。
まさに、一期一会。
こちらにも椅子。ちょっと近づくのは危なそうだ。
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反対側の階段は
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トンでもないことに
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なっていた
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なんじゃこりゃぁ!細かい蔦などが絡まって固まって落っこちて…通せんぼしてる。初めて見る光景にしばし唖然…。
濃厚な時間を過ごすことが出来た。遠路はるばる来た甲斐があった。
そろそろお別れの時間だ。
時おり吹き込む風で、椅子の下の生地がパタパタ音を立てる。もはや言葉はいらない。しばし立ち尽くした後、廃墟からそっと帰ることにした。
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