
車一台が通れるほどの細道の分岐が続く。そんな時、通学路の黄色い看板を見つけると本当に救われた気持ちになる。

こんな山奥にこんな大きな木造校舎があるとは驚きだった。戦前に建てられ1992年に廃校になったという。

入り口には丸い郵便ポスト。もう使えないようだで、少ししょんぼり顔。

床が陥没している。気を引き締めて行こう。

当時の掲示物がしっかり残っていた。


時折、コウモリがびゅんびゅん飛び交う。


木造校舎の廊下は美しい。窓からの木漏れ日が揺らめいている。


美しさと危うさを均等に兼ね備えた。ここはそんな場所。

二階へ。


二階では、地球が待っていた。

頭上の絵は、1970年大阪万博の太陽の塔だろうか。

奥の部屋には犬の絵。当時飼われていたのかな。

地球儀の裏側は陥没していた。時に廃墟は警鐘を鳴らす。

子供たちがいなくなって30年。

教室では、机たちが暇をもて余していた。

水場の赤と黄色のカップが仲良く並ぶ。踏み抜きに気を付けながら通り抜ける。
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このあと
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驚きの光景に出会う!!
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なんじゃこりゃ~!!!

天井から洗濯ばさみに吊るされた千羽鶴が三つ!!!黄色、赤色、緑色。階段には外からの光が幻想的に射し込んでいた。

実際は暗い。暗闇の中に浮かぶ千羽鶴。いつ終わるとも知れぬ、長い長い時を過ごしている。

「ろうかはしずかに」の昭和ポスター。今日は様々に感じ入ることが多い。

校内に中学校も併設していた時期もあり、生徒は多い時で300名を越えたと聞く。

山間の小さな村に建てられた大きな大きな校舎。

今宵も静かな夜に包まれるのだ。
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