
指宿港近くに、男女の浴室が2つ並ぶだけの小規模な建物が残る。


いざ参らん。


こちらはきっと男性用。

遠くから潮騒が聞こえる。

開業閉業時期等の詳細は不明。2005年時点で朽ちた様子が言及されているので、かなり早い段階で放棄されたと推測される。


隣へ行ってみよう。


こちらは恐らく女性用。男女の浴室同士が繋がっている構造に時代を感じる。昔はそんな感じが多かった。


湯口もだいぶ枯れている。

やはり浴槽以外には何もない。潔い廃墟。禅の領域だ。

ここが大衆浴場であったのか、宿泊施設の一部だったのか分からない。通りかかった近隣の方に伺ったがやはり分からないとのことだった。

コンクリートは堅牢だ。取り壊されない限り、きっといつまでも残り続けるだろう。最後に撮った一枚、我関せずとばかりに大空にトンボが映り込んでおった。
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