
河鹿荘は仙台市青葉区の旅館。鳴合温泉に位置し、日帰り入浴もできたという。2012年に閉業した。

建物全体が木々に埋もれつつあり、ジョロウグモの巣が多く、辿り着くのはなかなか大変だった。

ピンクに色付いた植物が美しい。もう誰も来ないこの場所で、毎年咲き続けているのだろう。


ここには季節行事「芋煮会」に関する逸話が残る。1960年代に山形出身の女将が芋煮会の場所を提供したことにより、豚肉と味噌を使った仙台風の芋煮が広まったらしい。


今は静まり返る建物。若干、解体の跡も伺える。

二階へ。

昭和を感じさせるお座敷だ。


ふすまの上部には欄間。このような造りの家は、いずれ日本から消えてしまうのだろうか。


館内は複雑で迷宮のよう。天井にあるのはコガタスズメバチの巣。


浴場に繋がる渡り廊下を発見。

再び一階。廊下の奥では鮮やかな朱色が目を引く。それよりなにより天井が低過ぎる。180センチくらいだろうか。凄い圧迫感だ。


男性用。

浴槽の形が独特。窓が紫がかっている。

女性用へ。

浴槽が狭過ぎるー!!こりゃびっくりだ〜!!
↓
そして
↓
大宴会場へ
↓

蝙蝠がブンブン飛び交う中、進む。


宴もたけなわ…

丸い障子にうっすら魑魅魍魎の影。


大広間は天井が崩壊していた。

そんな中、奥では新しい命が芽生える。

廊下の突き当たりには…

丸窓。京都の古刹の「悟りの窓」を彷彿させる。

壇上は竹が育ち、舞台を突き破る。

天井も突き破り、今後どこまで大きくなるやら。

とある部屋に芋煮会に纏わる表彰状が残っていた。昭和55年のもので、40年以上が経過している。この建物には美味しい香りと人々の笑顔が確かに存在したのだ。なんだか少しお腹が空いてきたぞ。

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