
国道305号線漁火街道沿いに位置する3階建てのドライブイン。1980年代前半に開業し、閉業は2004年前後と推測される。

外観からも窓ガラスの損壊や落書きが見て取れる。中はかなり荒れた状態となっており、火災跡のような痕跡も確認されるという。



屋内は海が近いためか、だいぶ風化が進んでいた。


おそらく当時はここから青い海が見渡せた。今は緑が遮っている。


目を引いたのは…

100円両替。現金払いが主流だった昭和の産物。

かつての賑わいはいずこへ。売り場はしんと静まり返っている。



二階へ。

大広間だ。

当時は団体客が大挙してきたという。積み重なった配膳が物語る。

カニ料理でお腹いっぱいになったら、ソファーで寛ぐ。最強ムーブだ。

ちょっとした休憩室も。


三階へ。

ここも広い宴会場。あまりにも広い。

詰め込まれた舟盛りの舟。再びの出航はきっと来ない。

当時は大いに繁盛した。時代の波に乗って拡大を重ねた結果、負債を抱えたお店が国道沿いに今も沢山残る。時代の波に飲まれたのである。
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