
歴史は古く1931年に山中渓温泉の宿泊施設として開業。1960年頃には最盛期を迎え、阪和館、山中荘、元禄、つるのやなどが建ち並び、大阪の奥座敷とも称された。

風情のある広い庭園。吊橋や石灯籠なども残されている。

時代の流れにより2005年には全ての旅館が廃業した。建物が残っているのは、ほととぎす旅館の二棟のみである。

まずは別館へ。


暗闇を抜けると、そこは無味乾燥の世界。

残された備品たちが「もう何にもないよ」とばかりに佇んでいる。



とは言え、川のせせらぎが心地良く響く。立地は抜群、風情ある旅館だったのだろう。

気が付くと屋上。ほととぎす旅館(別館)は有名な心霊スポットでもあり、だいぶ草臥れていた。

風情ある庭を抜けて、本館へ。

見えてきた。

そばには石造りの橋。奥にに吊り橋がみえる!!

これはこれは…。実際に使われていたと思うが、今となっては危険極まりないぞ!!



本館へ。

こちらも荒廃しきっている。


若者たちの肝試し場所。

お客さんが寛いだであろう丸テーブル。奥に川に架かる渡り廊下が見える。
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素晴らしい眺め!心地よい川のせせらぎ。都会の喧騒から隔絶されている。
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ブブン!ブブーン~‼グラフィティーがうるさいぞ。情緒をぶち壊してくれる。

二階へ。


廊下や部屋はこんな感じで。

お風呂場も完全崩壊。

近くに線路があり、時折ガタンゴトンと音を立てる。

ここも、気が付くと屋上にいた。大変趣のある旅館だった。ここもいつか更地になり、追憶の彼方の奥の方へ行ってしまうのだろうか。
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