日本占領下の1936年、日本人により建てられたヨーロピアンスタイルの劇場。当時は台湾で一番大きく、市民にも開放され長く親しまれてきた。
日本の敗戦後は劇場としての役目を終え、製氷工場、ビデオレンタル店などに転用されたが、どれも長続きしなかった。現在は廃墟として、台中の裏通りにひっそりと佇んでいる。
演劇だけではなく、映画やオペラも開催された。劇場はこの真上に当たる。
天井に大穴が…待ってろよ劇場!
突き当たりには用途不明の大部屋。では二階の劇場に行こう。
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大劇場は
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予想外の
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状態に…
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ドラゴンじゃぁ~‼
これは解体途中で放棄されたのだ。本来は八本の柱に支えられた円形ドーム状の劇場だったらしい。屋根は無く、空が丸見えで鉄骨が剥き出しになっている。
足元には先ほど見上げた大穴。
歴史的文化財としての価値が高いことから、政府に保存を申請するが、受理されず2011年頃に撤去作業が始まった。しかし、地元の文化財を守るグループにより一旦中止。そのまま現在に至るという。
さらに上へ行く階段はないのか。
レベルが高い。舞空術は使えない。
あ、あれは…。
塞がれている。
あった‼赤い階段を登る。
広い通路を行く。この3分後、心臓が止まりそうな経験をするとは思いもしなかった。
最初に見た大部屋を上から見下ろす。
この先には何があるのかな。歩み始めたその時…
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少し階段を登った、まさにこの瞬間だった。大きな野犬が吠えなから目の前を横切った‼野犬「ワゥワゥッ~‼」SAM「ギョエ~‼」野良犬は台湾のあちこちにいる。でもみんな寝そべって鳴きもしない。目の前を横切ったのは大きな犬で、それは威嚇の声だった。ここは縄張りだと言わんばかりに。
噛まれて狂犬病にでもなったら困るので退散した。天外天劇場の外を一周。とても大きな建物だ。周辺では住民が洗濯物を干していた。当時の様子を知る術がないが、沢山の思い出がつまった劇場なのだろう。
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