
1950年頃に興譲館高校の教員と生徒たちによって開設された天文台。校舎の側、青蔭山山頂に位置する。

山をズンズン登ると…ついに見えてきた。

後方から辿り着いたみたい。鉄板から天体望遠鏡が顔を覗かせているぞー!!

正面へ回り込んだ。うららかな春の季節、周囲は牧歌的な雰囲気に包まれている。

プレートも当時のままに。建設には当時の学校年間予算の1割ほどにあたる45万円が投じられたという。

失礼します。


最高の空間だった〜!!この小さなスペースに当時の夢や希望がたくさん詰まっている。

当時はこのハンドルをクルクル回して星を観察したんだろうなぁ。

ここから遠い遠い星を観察していたのだ。壮大なスケールを感じる。

踏ん張り続ける土台。

機械もサビサビながら現在。

70年以上も前に作られたものが、まだ残っているのも奇跡に近い。

ドーム屋根を開閉する鉄板は錆びついて動きそうもない。長年使われていないのだ。

因みにこの鏡筒。砲弾の薬莢(やっきょう)を資材として利用したという。※薬莢とは銃砲の発射薬を詰める容器。凄い!!

当時の制作に関わった方々は今もご存命だろうか。今も時々見にいらっしゃるのかな。

宇宙に誰もが簡単に行ける日はまだまだ遠そうだ。でも地上から思いを馳せるのも良いではないか。想像もまた無限大なのだ。
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