
昭和27年に建てられた校舎。少子化により閉校して20余年。 長年の雨や雪によってトタン屋根は錆び付き、外壁は傷んでいる。

積雪によって倒壊する校舎がある中、校舎がしっかりと原形を保っているのには、建物が堅牢である他にもう一つ理由がありそうだ。

教室には植生が進む。

子供たちの声はもう帰ってこない。

その代わりに、廊下では元気なコウモリがびゅんびゅん飛び回っていた。

最後に丁寧に水拭きしたのだろうか。綺麗な黒板に書かれた、さようなら。


地球儀の青は今も鮮やかに映える。
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保健室に人体模型さん。

背後のカーテンもすっかり廃の色。本棚には子ども向けの楽しそうな本が並んでいる。

窓辺にはパーツ…。人体模型さんに性別はなさそう(笑)

口元が少し動いたような…(笑)なかなか精巧に出来ている。静かに余生を送っているのだ。


ポツンと置かれた椅子が哀愁を誘う。

奥には体育館が残っていた。かなりボロボロだ。

天井から光が射し込む。いずれここも植生が進むのだろうか。

その前に解体されるのかな。人体模型さんだけでも助けてあげられないものか。本気で思う。
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