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神の去った廃教会 

北海道の農村地帯の一角に残る教会の廃墟。昭和末期に閉鎖された。

麗らかな天気の下、惚れ惚れとする佇まいだ。

ちょっと近寄ってみる。

緑の板に「株式会社◯◯」。一時、工場に転用された時期もあったという。

2階はアーチ窓。教会だった頃の雰囲気は確かに残る。

角度を変えて見ると痛みがひどく、外壁ごと崩壊している。近隣にお住いの方は内心「早く撤去してくれ〜」と思っているに違いない。

裏手に回ってみよう。

ちょうど真反対。小高い土手からの眺め。

屋根も大きく陥没。雪国の風雪に後何年耐えられるかどうか。少なくとも最期の時はそう遠くない。

改めて正面から対峙。

たくさんの蝶が花の蜜を吸いに飛び回っている。この上なく牧歌的な風景だ。

自身が一廉の画家であれば、ベレー帽でも被りながら一日中ここでデッサンをしたい。そんな外観である。

北海道では明治期に本土から多くの開拓民が入植され、その中にはクリスチャンも多くいた。彼らによって建てられた教会は、今も道内に点在しているという。

廃墟を旅することは、歴史を紐解くことにも繋がる。悲喜こもごもの思いが詰まった歴史ある建物を前に、畏怖の念すら感じる自分がいる。

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