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香取航空基地の掩体壕 

田んぼのあぜ道を往く。

この辺りは戦時中、大日本帝国海軍の軍用飛行場であった。当時の航空機用有蓋掩体壕が2基残されている。

こちらが春海第一掩体壕(東側)。

こちらが春海第二掩体壕(西側)。

第二掩体壕は個人所有農地内に位置し、ここまでが限界。近づくことはできない。

掩体壕に戦闘機が格納されていたということは、当然当時は陸続きだったはず。今は周囲が水で湛えられているというのも感慨深い。

陸続きの第一掩体壕は近寄って見学することが出来る。

案内板も設置されていた。

案内板には「鉄筋コンクリート造アーチ型、開口19.5m、奥行10.6m、高さ6m、コンクリート厚0.3m」といった説明がある。神風特攻隊が硫黄島へ出撃した記録も残っている。

第一掩体壕の開口部は塞がれている。中は農具置き場になっているようだ。

物騒な時代を経て、現在は毎年田んぼの実りを見届けている。御年80歳といったところか。

頭上コンクリには草木が生えている。なんとなくラピュタの巨神兵を彷彿させる。

見上げていたら雲の影に太陽。戦争遺構ということもあり、なんだかゾクッとした。当時は敵機の往来に神経を使っていた場所なのだ。

晴天であれば、田んぼの水面に美しいリフレクションが見られると聞く。またいつか再訪しようと思っていたが…

夕暮れに再訪。

西側に日がゆっくりと沈む。都会に住んでいるとなかなか拝めない光景だ。田園風景ならではの景色をいつまでも眺めていた。

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