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ありがた山石仏群 

臨済宗建長寺派のお寺。この先に「ありがた山石仏寺群」がある。

境内を抜け、有縁なる仏様のお墓を抜け…階段をせっせと登った先に…見えてきた。

おおお…

話には聞いていたが壮観な眺め。

側にはお堂。湧き水を利用しており飲用可能とあったが、だいぶ濁っていた。飲んだらアカン。

様々な形状のお墓がある。

一基、一基が無縁仏のお墓なのだ。

「ありがた山石仏群」の名前の由来。

元々は、関東大震災などにより本郷・小石川・駒込(文京区)付近に野積み・放置されていた無縁仏だった。それを1940年から1943年にかけて、「日徳海」という慈善団体がここに移設したのである。

石仏を運ぶときに「ありがたや、ありがたや」と唱えたとのこと。

上段ほど凝った墓石が多い。壊れてしまっているものもある。

てっぺんが見えてきた。

到着。雲間から太陽が照りつける。数日前は台風の予報だったのが嘘のよう。

振り返った眺めも壮観。いったい幾つあるのだろう。一説に4000基とも言われている。

1970年代には独特の雰囲気から、特撮ヒーロー番組や怪奇もの、時代劇等のロケにも使用されていたと聞く。

周囲に人の気配は全くない。時折、少し早い秋の声が聞こえる。

明治八年、これは古い。西郷隆盛の西南戦争の頃だ。

戦没者の墓も見受けられた。偶然にも今日は終戦の日。数多くの無縁仏の墓に囲まれて夕暮れを迎える。

一人一人にかけがえのない時間があったのだ。

時代により人生観も変わる。医学も日々進歩しているが。太く生きたいものだ。

ここは高台。帰りがけに横を見遣るとゴンドラが見えた。すぐ近くに楽しそうな遊園地があるのだ。こっちはお墓、なんだか不思議な気持ちにさせられる。

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