長かった。素掘のトンネルや落石、ガードレールの無い断崖絶壁といった恐怖を感じる道を延々と走ってきた。左に見える石垣から軽い登山だ。
山の斜面をうねうね登る。
上方にひしゃげたフェンスが見えてきた~。
昨夜は雨。朝の眩しい太陽が顔を出す。今日はいい写真が撮れそうだ。
畝畑(うねはた)小学校。1969年築の校舎で、1976年から廃校と聞く。校庭は空き地のような広さで、草木が生い茂る。
倒れた木達がゴンゴン校舎にお辞儀してる。そして、右側に何か隠れている…。
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滑り台だった。
倒木のせいだろうか、ガコーンって崩れている。
外観とは裏腹に、建物は堅牢。
スチールではない、木製の椅子。机の傷痕には様々な思い出が詰まっている。
山中にありながら、凝った造りだ。
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廊下には
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妖怪がいた
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からかさ小僧
図書室。廃校巡りで思うのは、どんな小さな学校でも本は充実していることだ。教育に活字は欠かせない。
ごっつい電話。珍しいからパシャリ☆
奥では跳び箱が暇をもて余していた。体育館の無い校舎。どこで使ったのだろう。
最盛期には60~70人の児童が在籍したという。
昭和59年8月1日の書き置きが残る。
調理室だ。大きな釜や流し台を備えている。
この辺りの集落は筏を使って材木を下流へ運び生計を立てていた。しかし、林道が開通したことで、トラック輸送に仕事を奪われ、皮肉にも住人がいなくなってしまったらしい。
2006年には畝畑に最後まで住み続ける家族の暮らしを追ったドキュメンタリーが、NHKで放送されたらしい。今はどうしてるのかな。森の朝は気持ちいい。時間の流れなど気にすることなく、陽光は降り注ぐ。
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