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川村小学校高松分校

車のすれ違いも苦しい山道をどこまでもどこまでも登り続ける。いつしか、山深い集落が姿を現し、高松山の中腹に抱かれるように、その小さな分校はあった。

可愛い木彫りのふくろうに思わずほっこり。よく見ると、右上にも鳥を模した木彫りがあり、下方には野鳥のために餌入れもこしらえてあった。

2010年3月25日、歴代の児童や教員、村の人々が80人ほど集まり閉校式が行われ、約54年の歴史に幕を閉じた。最後にみんなで泣きながら校歌を歌ったと聞く。

創立50周年を記念したタイムカプセルだ。これを埋めた数年後に閉校となるわけだが、生徒人数は一桁が続き、一人の年もあったという。いつかは、その時が来るという予感はあったのかも知れない。

校舎の裏手。実は、こちらが正面となり教室の入り口もある。

カワラヒワに笑ってしまった。でも調べたら確かにこんな感じの鳥だった。よく観察しているな。これを作った子供たちは皆、巣立っていった。

なんて可愛らしい下駄箱なんだろう。温もりを感じる。今でも児童たちが賑やかに通ってきそうな気がする。

屋内には野鳥に関する掲示物があった。自然豊かな土地の利を生かし、野鳥の観察に力を入れていたようだ。右端に目をやると…

驚いた。校歌が手書きで書かれている。この校歌がとってもユニークなので最後に紹介したい。

トイレ内にも鳥の絵がある。ここの卒業生は鳥博士だ。

窓の鍵はレトロなネジ巻き式。看板の文字も手書きだ。

教室の正面。定期的に野鳥かんさつ会があったようだ。ピカチュウもいるぞ。

間取りが1Rの学校。ちなみに、ここに通えるのは小学1~3年生まで。4年生からは本校への通学となった。

学校裏の斜面を登ると、緑のトラックが農業に従事していた。

彼はここでの生活に満足していると言う。

だってこんな素敵な風景が毎日見られるんだもの。

ふくろうが校歌を歌ってくれた。「うぐいすのこえ ホーホケキョ とらねこミーコが  みんなといっしょ たかまつぶんこう たのしいな♪」

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