1970年代から存在が確認できる食品工場。広大な敷地は草木に覆われ、積雪により倒壊したと見られる巨大施設や給水塔(写真右端)、廃車などが残る。閉業時期不詳ながら、2009年頃には廃墟としての言及が見られる。
最上階があちこちで崩壊し、遠目にも廃墟としてのオーラをバシバシ放っている。だんだん近づいてきたぞ。
じわじわと高まる鼓動…。
まずは右手の背の低い建物から探索だ。
うはー
これらの倒壊は冬の積雪のせいだろう。
残留物は殆どない。
いずれはこのコンクリートも朽ちてゆくのだろうか。
北の大地はスケールがでかい。それは廃墟も同じだ。
一度抜けると…
噂で聞いていた廃車があった。遠くに給水塔が見える。
独特な形をした給水塔。美唄バイオセンターを象徴する存在だ。
ずぅぅぅ~ん。実は凄く気に入ってしまった。
それでは背の高い左手の建物へgo!!
まずは一階だ。ちょっとだけ、松尾鉱山の雰囲気と似ている。
強力な暖房器具。
多くの職員が従事していたのだろう。
一面の緑。廃墟として完熟である。
二階へ。
今日は晴天。突然あらわれる廃墟美。ハッとする。
濃厚な時間を過ごしている。
床が詭弱過ぎて中に入るのは敬遠。
蛍光灯だ。
風でうっすら揺れている。
足場は脆く、やはり踏み込めない。
この部屋。風で電気の紐が左右にぶら~んぶらんと揺れていた。振り子のように。
たまに蜂が飛び交うが、夏に来られて良かったなと思う。
最上階の三階へ。
やはり一度解体が入ったようだ。
部屋に何かあるぞ。
ロッカーだ。業者が置いたのか、好事家が置いたのか。なかなか絵になる構図だ。
お手洗い。
左手の部屋では、昭和の電気器具がぶらりぶらりと揺れていた。
はるばる来た甲斐があった。ここもまた、廃墟の待つ運命の日をじっと待っているのだろうか。
時代の潮流が、廃墟をこの世からじわりじわりと消してゆく。
健在なうちに訪問することが出来て良かった。ここもまた、大切な記憶と記録としてここに記す。
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