周辺に落下物をばらまきながら、大阪湾を望んで鎮座し続ける観音像。周辺住民から早急に駆逐を求められており、人類を恐怖に陥れる『進撃の巨像』である。
首回りは展望台だが、むち打ち症治療用のギプスを連想させることから「むち打ち観音」の異名を持つ。
十重の塔も大観音に負けじと、落下物を量産しつつある。写真には写っていないが、てっぺんの相輪(そうりん)も折れて宙ぶらりんしている。ネットで応急措置をしているがどう見ても気休めだ。
1977年に地元淡路島出身の実業家が、故郷に錦を飾ろうと莫大な資金をかけて建てたものだ。
腰付近の外壁約2メート四方が崩落している。2014年の台風11号の後に見つかった。しかも地域住民によると、この穴は徐々に広がってきているという。巨像の老朽化は着実に進んでいる。
ずぅぅぅ~ん。
入り口付近には無数のお地蔵さん。
1階は宗教色が満載だったく。
2階は美術館。
3階は時計博物館。バブリーな世相がうかがえる。
とにかく何もない。閑散としているが、オーシャンビューだけは、当時と変わらないのだろう。
台座部分の5階まで見終わった。
鉄の扉を開けると暗闇に赤い階段が浮かび上がる。意を決して展望台へ続く真っ暗な空間を登り始めた。
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おかし大作戦。
これは大観音の腹筋辺り。少し覗くと、地獄に真っ直ぐに通じる漆黒が広がっていた。
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階段は
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とにかく長い
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やっとこさ、展望台に辿り着いた。
見晴らしサイコー。大仏としての高さは茨城の牛久大仏に続き日本第二位を誇る。
大観音「よく、ここまで来たな」
首の裏側には大黒天がいた。進撃の巨像的にはここが急所となります。
降りてから、最後に建物の回りをぐるっと一周。非常階段が劣化しており、非情階段となっている。
営業当時は、非情階段の先は屋上で遊園地があったらしい。
台座部分(約20m)を含めて約100mの高さは圧巻であった。観音像は阪神淡路大震災や淡路島地震にも負けなかった。駆逐されることなく、いつまでも淡路島を守り続けてほしいと切に願う。
提供元:Drone Japan
提供元:廃墟explorer
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